No.03 F&Rサスペンション交換について


今回は124スパイダーのサスペンション交換について記述したいと思います。

1. まずはリアサスペンションから交換します(比較的簡単ですので)。
 最初に車両が接地した状態でリアショックアブソーバーのアッパー側のナットを取り外します。
17mmのナットダブル掛け、13or14mmのナット掛けの物もありますが左右のナットを外します。接地状態でゆるめると、ナットが緩めば手で回して外すことが出来ます。

2. ジャッキアップをします。今回も2柱リフトを使いましたが一般的には左右ジャッキアップ後にウマをかけて車を固定します。
次にタイヤを外し、アブソーバーロア側のボルト(1800ccは13mmのブラケット取り付けナット)を緩めます。

3. 純正のアブソーバーはオイルショックですので、取り付き状態で手でアブソーバーを縮め、その後ホーシングを下げながらスプリングごとアブソーバーを取り外します。 

4. 1800ccはブラケットの付け替えをした後、スプリングとアブソーバーを取り外しと同様の方法で取り付けます。
取り付いた状態でホーシングをジャッキアップしてショックアブソーバーのアッパー側のナットを軽く締めます。

5. 左右同様にナットを締めた後にタイヤを取り付け、ウマを外し地面に接地します。
接地後アッパー側のナットを規定トルクで締め付け、必要であればダブルでナットをかけて終了です。

アブソーバーがガスショックだったり、スプリングの自由長が長かったりすると組み付けにくいので、臨機応変に対応する必要があります。



6. フロントサスペンションの交換について、フロントもリア同様にジャッキアップする前にアッパー側のナットを取り外しておきます。 こちらもダブルナット等で緩まないようになっている場合があります。なにぶん緩める空間が少ないので比較的緩めたり締めたりするのに苦労します。今回はシグネット製の板ラチェットを使用して緩めたり締めたりしました。この商品は比較的ギアの歯数も多く長さも短いので狭い場所で緩めたり締めたりするのに最適な商品です。

7. ジャッキアップ&ウマをかけます。つぎにフロントタイヤを外し、フロントショックアブソーバーロア側の取り付けボルトナット(17mm)を取り外します。
 
8. Wウィッシュボーン用のスプリングコンプレッサー(専用工具)を使用してフロントスプリングを縮めます。
縮め切った後アッパーアームの締め付けボルトナット(22mm)を取り外しスプリングを取り外します。 このときブレーキホースが延びきらないように注意します。

9. 外したスプリングを工具から取り外し、同じ要領で新しいスプリングを工具に取り付け締め付けておきます。

10. 組み付けたスプリングをロアアームに取り付け、アッパーアームを仮止めします。
ショックアブソーバーを取り付け、アブソーバーのロア側のボルトナットを締め付けます。

11. ロアアームもしくはアブソーバーの下側にジャッキをかけてアームに1Gがかかるように持ち上げ、アッパーアームのボルトナットを本締めします。 こうしないとアッパー側のブッシュに無理な力が掛かりブッシュの寿命を縮めるので気を付けてください。
同様にアブソーバーのアッパー側のナットも仮止めします。

12. タイヤを付け。ウマを外して車を接地した後アブソーバーのアッパー側のナットを本締めします。

13. 軽く車を動かし慣らし運転をした後、各部のまし締め(しまっているかどうかの確認)をして終了です。


今回使用したダブルウィッシュボーン用のスプリングコンプレッサーの写真です。

inserted by FC2 system