No.2 ドライブシャフトセンターサポートの交換


 今日はドライブシャフトセンターサポート&サポートベアリングの交換です。
車の下側でなかなか点検できない部品ですが、意外と劣化してちぎれております。自分の車も例に漏れず2/3ぐらいちぎれていました。
今回は秋のツーリングに向けて交換していきます。


1. 車をリフトアップしてドライブシャフトを外していきます。デフからドライブシャフトを外すとき、ポンチで位置を決めておくと良いです。
デフ側のボルトナット(13mm)を4本外しミッション側のボルトナット(19mm)を外しセンターサポートのステーのナット(13mm)を外してドライブシャフトを引き抜きます。

2. 外したドライブシャフトのフロント側とリア側を切り離します。 サークリップを外しユニバーサルジョイントを外します。サークリップはラジオペンチ等ではずせます。ユニバーサルジョイントはラチェットのコマ等で叩いて外します。 この際ユニバーサルジョイントのベアリング部のオイルシールがダメになりやすいので、ユニバーサルジョイントも新品に替えると良いかと思います。(今回は再利用しようと思いましたが上手に取れなかったので部品取りからオイルシールを取りました) 
 今回部品取りのドライブシャフトはA/T車の物なので若干フロント側が短いのが解ります。(写真上側) 次回以降に記述しますがA/TとM/Tではドライブシャフトが違いますので、乗せ換えをするときは用交換部品です。

3. ナット(27mm)を外しジョイントスリーブをベアリングプーラーを使って取り外します。 同様にセンターサポートを外します。

4.センターサポートのスナップリングを外しベアリングを油圧プレス等で外します。(今回はプレスがないので万力で外しました)
外したのと同様にベアリングを打ち込みます。スナップリングを付けてフロント側ドライブシャフトに取り付けます。
センターサポートは軽く叩きながら入れると入りやすいです。ジョイントスリーブをはめ込んで、ナット(27mm)を締め込んでいくと綺麗にはまります。

5.フロント側とリア側のドライブシャフトを結合します。 この際ベアリングがバラバラにならないよう注意しながら叩いてはめ込みます。
ユニバーサルジョイントのオイルシールとベアリングをグリスアップして一緒に打ち込んでいくと綺麗にはいると思います。
今回手を抜いて作業したら、叩いて入れている途中にベアリングがバラバラになって綺麗に打ち込めないというトラブルがありましたので、くれぐれもグリスアップしてゆっくり叩いて振動でベアリングが落ちないように入れていくのが大事です。
最後にスナップリングを取り付けます。


6.外した順序と逆にドライブシャフトをミッションとデフに取り付けて終了です。 取り付ける順番はミッション側が先です。この際ドライブシャフトフレックスジョイント(ミッション側のゴムジョイント)が多少広がっている恐れがありますので、ボルトをドライブシャフトを回しながら入れると入りやすいです。



作業を行ってみて感じたことは、ユニバーサルジョイントのベアリングの抜き取りや打ち込み等に少々コツがいるなあとということです。
それ以外は道具があれば比較的簡単に交換できると思います。
今回の作業時間は約2時間程度でした。作業条件や環境にもよりますので、あくまでも参考タイムです。

交換部品 ドライブシャフトセンターサポート ユニバーサルジョイント、センターサポートベアリング等は必要に応じて交換したほうがよいので、作業前に用意しておくことをお勧めいたします。

使用工具 2柱リフト 13mmのスパナとメガネ 19mmのスパナ2本 13mmラチェット ラジオペンチ スナップリングプライヤー 27mmラチェット ベアリングプーラー 万力 ベアリング抜き取り打ち込み用のカラー(ラチェットのコマ) 等

inserted by FC2 system